タマヨさん日記

タマヨさんは とりあえず 書き続ける。

千秋楽から2か月経った「bare」を振り返る

※「bare」は2016年6月30日~7月10日に上演されました。

ーーー↓観た数日後に書き留めていた分。

観に行って6日、千秋楽をむかえて5日。
もうすでに再演が待ち遠しい。

パンフレットが手元にきてから*1書こうかなと思ったんですが
観に行った直後の熱量は日が経つほどに減ってしまうので、とりあえず今書けるだけ書いて、パンフ見て何かまた思いついたら書こうと思う。


2014年の初演を観に行ったときは、「bare」について知っているのはフライヤーに書いてあるあらすじ位で、中野ザポケットという小さな空間から溢れそうな程の「bare」カンパニーの熱量を身体中に浴びて、終演後、異常なほどハイになって帰った記憶がある。


2014年と2016年のキャストの比較もしようと思ったけれど、異常ハイで記憶が飛んでた模様で日記にも''bare 感想''とタイトルをつけたその下には何も書いていない…
一昨年のタマヨへの反省も含めて今回は思い付く限り書きとめて置く。



一昨年の記憶はほぼ無いのだけど、今回の鯨井ジェイソンと橋本ピーターを観て、一昨年の鯨井ジェイソンと岡田ピーターとは何かが違うと感じた。
というより、多分、私の見方が一昨年と今回とじゃ全く違ったんだと思う。

一昨年はとにかく目の前で起こること全てが衝撃的でとにかくハイになってたけれど、今回は話の流れも分かっていたから、ちょっとずつ思い出しながら、前よりは冷静に観ることが出来た。



恋は盲目と言われる。
私は一昨年観た時にジェイソンに惚れていたのかも知れない。
クラスメイトの女子たちが遠巻きでジェイソンを格好いいと思うように。
でも今回、冷静になってジェイソンを、またジェイソンとピーターの関係をみてみたら、ジェイソンを盲目的に格好いいとは思えなくなっていた。


1幕最初のジェイソンとピーターはとにかく幸せそうだ。
恋人と同じ学校で、同じ寮部屋で。
本当に楽しそうだ。
でもピーターは、自分がジェイソンと付き合ってることを周りに打ち明けたいが、ジェイソンは取り合ってくれずに悩んでいる。


私は大きな勘違いをしていた。
ピーターは''ピーター自身のため''に、ジェイソンとの関係を明かしたいのだと思っていた。
でも違った。


2幕の最後の方で、ジェイソンがピーターに「どうしたらいいんだよ。助けてくれよ。」(うろ覚え)と言うと、ピーターは「救おうとしたじゃないか」とジェイソンに対してすごく悲しそうに言う。
この言葉を聞いた途端に、見始めてから突っ掛かっていた違和感が一気にほぐれた。


あぁ、ピーターは''ジェイソンのため''に周りに打ち明けようとしていたのか、とやっと私は気付いたのだ。


ジェイソンは格好いい。
クラスでも男女問わず人気がある。
進路も決まっている。
ジェイソンはプライドと周囲への反応を気にして、ピーターとの関係を明かせない。
だがピーターは人気者のジェイソンがこれから生きづらくないようにと考えて、ジェイソンとの関係を明かしたい。

多分、ジェイソンはピーターがなんで周囲の明かしたいと思ってるかを理解できていなかったと思う。
だからこそ、1幕途中からの二人のすれ違いっぷり、
そこに絡んでくるアイヴィとの関係が急速に進んでしまったのだと思う。



一昨年観た時はとにかくジェイソンが格好よく見えた。
でも今回観たら、ジェイソンほど脆い人はいないんじゃないかと思った。
きっとピーターはこのジェイソンの脆さを知っていた上で受け止めていたんだから、強い。
ピーターは強い人なのだ。



ここまで突っ走ってネタバレと主観的な感想を書いてきたが、まだ観たことが無い人には本当に観てほしい作品。
きっと再々演もそんなに遠い未来ではない気がする。


私が「bare」を大好きな理由は、寮生活という閉じた世界、高校生という危うい年代を描いた作品ということと、
そして楽曲がすごく好きだ。

生演奏のロックミュージカル最高です。

どの曲も中毒性高くて好きだけど、
今回観た中で一番印象的だったのが、
1幕のアイヴィの誕生日パーティーを途中で抜けてきたピーターとマットが歌う''Are you there?''
橋本ピーターと一和マットの声の重なりがとてつもなく綺麗で、ピターっと重なる感じ。

ーーー↑ここまで書き留めていた分。


もう千秋楽から2か月過ぎていて、今さらな感じもあるんですが、本当に「bare」が大好きなんです。
再々演もきっとある、というより本当にお願いします。
まだ「bare」観てない人でこの記事を見かけた人が、少しでも「bare」を気になってくれたら嬉しいです。


余談
1幕冒頭のミサ的な曲から一気に''You & I''でロック調に変わるあたりとか
(追記)1幕冒頭のEpiphany1曲のなかでも曲調が穏やかだったり、激しかったり、あやしい感じだったりと変わっていく様がこの作品の危うさを感じさせる。
''Are you there?''の牧歌的メロディーとは反して、交錯するピーターとマットのそれぞれの想いとか
どの場面も曲と共に思い出される感じがたまらんです。




おまけ
韓国版の「bare」の制服
女子の黒ストッキングにガーターベルトは色気ありすぎる。

https://youtu.be/_k-IU_Ycn4E

*1:わたしが観に行ったときはパンフレットが売り切れで、郵送注文だった。