《舞台》柿喰う客フェスティバル2016 いまさらキスシーン

柿喰う客フェスティバル2016 いまさらキスシーン
@王子小劇場 

はじめての柿喰う客。

 行ってきました!初の柿喰う客作品ー!!
柿喰う客と劇団鹿殺しは、なんとなく字面が似ていてずいぶん前からセットで覚えていたんですけど、他団体、他作品にどっぷり浸かってた時期もありまして、なんだかんだで今まで観たことが無く、やっと!念願の柿喰う客を観てきました~そのうち鹿殺し作品も観に行きたいです。

怪優 玉置玲央とキャッチーな題目に惹かれて。

 今回柿喰う客フェスのなかからこの作品を観に行ったかと言うと、
「怪優 玉置玲央が観たかったから!!!」
玉置さんのことは去年の残酷歌劇ライチ☆光クラブまで知りませんでした。

残酷歌劇『ライチ☆光クラブ』

ネルケのサイトでタミヤ役の写真を観て、この人何も知らないけど観たい、観なきゃいけない気がするという気持ちだったのは覚えてます。調べてみたら柿喰う客の一員なのか...プロフィールには怪優と書いてある。ますます気になる。が、
結局残酷歌劇ライチは観に行かず、その後も玉置さんは観たい、でもこの作品はいいかなあ...というのが続いていた中での、「いまさらキスシーン」。もう題目からしてキャッチーすぎて、あらすじを読んだら玉置さんの一人芝居?!女子高生?!それも上映時間30分?!?!頭の中でプチスパークが起こって、しばらく経ってから(おいおい)、チケットポチってました。一般で3,300円という行きやすい値段もいい。

 

実際観に行って。

 まず王子小劇場の地下への階段を降りながら、なんだかヤバいところに来た。と感じていた。劇団や作品の空気感は劇団員、出演している役者はもちろん、スタッフさん、そしてその劇団、作品に足しげく通う常連さんで構成、作られると私は思うので、観る前から柿喰う客のその空気感に酔っていたのかもしれないです。開場から開演までの時間、心臓バクバクで、すごく時間が長く感じました。
 いざ、開演。流れる音楽に合わせて、ステージの照明が変わり(めっちゃ曖昧)、暗転。ステージ中央に立つ玉置さん演じる三御堂島ひよりだけが照らされて、しばらく沈黙。急に「せ」と発したと思ったら、そこからはジェットコースターみたいにもう止まらない、止まらない。三御堂島ひよりがとにかくしゃべる、とにかく動く。私はとにかくひよりのスカートのなかが気になる(ど変態)。
 舞台はお話があって役者がいて、演出家がいて、舞台装置、衣装、すべてがあってから成り立つと思うので、玉置さん出演×中屋敷さん演出×そのほかすべての今回の「いまさらキスシーン」の魅力は、玉置さんなしには語れない。この回のアフタートークで玉置さんが筋トレはしない。と言っていたが、あのミニスカートからすらりと伸びる筋肉美脚はどうやって作られてるんだろう。もちろん玉置さんは男性なんだけど、三御堂島ひよりを演じる間の玉置さんには’’男’’が感じられなくて、あのミニスカートから伸びる筋肉美脚も、ひよりの駅伝部という設定がもしなかったとしても、女子高生の脚だと思える美しさで。ひよりは役者玉置玲央を通して、あの場に存在していたわけで。ちょっと自分でも言いたいことがわからなくなってきた..たとえばこれから玉置さんじゃなく、もはや男性ではなく女性がひよりを演じたら、ひよりのリアリティさは増すのか、それともなくなるのか。こう考えるのもアフタートークで玉置さんと一緒に登壇していた藤井夏ちゃんが「いまさらキスシーン」をやれるならやりたい。という発言からでして。男性が女性を演じ、女性が男性を演じることから生まれる何か。このことを今まで考えてこなかったからこそ、この作品が面白いなあと思う理由の一つなのかもしれないです。すっごいまとまりがないですね。玉置さんの肉体を通して存在するひよりが魅力的ってことかな。(自分でも分からなくなってる)
 もうひとつこの作品の魅力を語るとしたら、台詞、言葉回しじゃないかなと。観終わったあとはとにかくこの作品に圧倒されて、アフタートークもあっという間に終わって、まだ心だけ浮遊して身体がそこに追いついてないまま、帰宅したので、「いまさらキスシーン」なんかすごかった、玉置さんなんかすごかった、柿喰う客かっけぇ..ぐらいにしかその日は思えなかったんだけど、一晩寝てやっと心と身体がひとつになってから、思い返すと結構台詞思い出せることに気付いて、これって結構珍しいことじゃないかなあと。大体ぼんやりあのシーンはああだった、とか、どの舞台観ても思い出すけど、台詞までは覚えてなくて。これもまたアフタートークで聞いたことなんですけど、中屋敷さんは台詞の音程まで指示するとのこと。私は音の与えるイメージの大きさを、いろんな作品を観たりして最近感じるんですけど、この台詞に音程をつける話を聞いてますます音の影響力の強さを感じました。たぶん、「せ す じ を..」の台詞もただしゃべるみたいに発するのと、ある意味歌うように音程をつけるのとじゃ全然感じ方が違うんだろうなーって。あと柿喰う客公式サイトで、「いまさらキスシーン」はじめ数作品、戯曲を無料公開していて、「いまさら~」の戯曲を読んで思ったのが、台詞の言い回しのきれいさだけじゃなくて、ただ文章で読むだけでもきれいだなと思いました。

 

まとめ

 今回、このブログはじめて初の感想ブログなので、もうどうなるかと思ったんですが、観た直後に書いておいた感想と、書きながら思った感想を織り交ぜて書くと、新しい発見もあって、結構感想書くの、おもしろいです。こうやって書いた文を読んでみるとあらゆる方面から「いまさらキスシーン」、柿喰う客の魅力にやられてますね。ふふ。またいつか「いまさら~」が再演したらどうなるのか、自分はどう感じるのか、もう今から楽しみです。そのときはこのブログを読んでみよう。